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今回のミリタントは超大型、20mの巨人らしい。
家よりも高く、ビルよりも低いといったなんとも微妙な大きさなのだとか。
だが、この少年にははっきりと見えていた。
「…………こちらカゲト、ミリタントを発見。交戦に入る」
『ーーーーこちら司令部。任せた』
許可はとった、カゲト名乗ったこの少年は、とある塔の上に立っている。その回りには階段やハシゴなどはない。
もはやそんなことはどうでもいい、高さ50mはある。だが、カゲトはなんの躊躇もなく飛び降りた。
下から吹く突風に受けながら、徐々に近づく着地地点へと目を向ける。そこは、とある家の屋根だった。
「……………………」
そして、カゲトは無言のままその屋根の上に着地した。
同時に、エンジンをかけたバイクのように高速で走り始める。が、たかが家の屋根。
そんなに長くはない。っと、カゲトは慣れた様子で屋根と屋根の間を飛んだ。
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