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俺の予想とは反し、陰美はこう言った。
「おつかれ、今日はパーティーだね。」
その言葉を聞いた瞬間、俺の目からは小さい雫が幾つも落ちた。
陰美が「大丈夫だよ、陰美が慰めてあげるから。」と...
「怒ってないのか...」そんな言葉が不意に出てしまう。
「ちゃんと、戻ってきてくれたじゃん。」と陰美が笑う
「ごめん。」この八年間、ずっと言いたかった事がやっと言えた。
「ううん、気にしてない、早くいこ」そう言って俺の手を引いて集落に向かう。
八年会ってない間に随分大人っぽくなったな...
好きになった頃は幼さが残る、おしとやかな少女だった。
二つ上だと言うのに、なんだか妹みたいなひとだった。
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