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昨日俺は家に帰ると静恵さんと話す見覚えのある女の人を確認したんだ。
「おかえり由ちゃん」
「おかえり由夜くん」
「た、ただいま…早紀お姉様、お久しぶりです」
俺の敬語機能がフル活用されたのはよかった。
この人は逆らってはいけない人だからな。
「由ちゃん、天沢くんから聞いたわ…ゼロ点はさすがにないわよね。だから早紀ちゃんに家庭教師をしてもらうことになったの」
「そういうことよ、ふひひ…よろしくね、由夜くん」
「こ、こちらこそよろしくお願いします」
納得いかないのは当然だが早紀さんの前でそんなことを口にすれば、確実に乱暴される…確信がある。
早速今日からなので静恵さんは気を遣ったのか買い物に言ってしまった。
早紀さんと二人とか怖くてしょうがない。
「あぁー、相変わらず可愛い顔しちゃって…」
「あ、ありがとうございます。早紀お姉様も綺麗ですよ」
「そうでしょ、そうでしょ…ていっ」
部屋に入ると突然に突き飛ばされ床に転んでしまう。
すかさず早紀さんが背中に乗りやがった。
「な、なにするんですか」
「ねえ、この出会いって運命を感じたわ。結婚を前提に付き合っちゃいましょうか?」
「あ、あのあの…いや………少しか、考えさせてください」
突然すぎる告白に戸惑いながらもなんとか言葉は絞りだせた。
彼女に恋愛感情は正直あったりすると思う。
かなり可愛がって貰ってたからそれが今でも残ってるし…ただ問題があるとすれば天沢になんというか、と早紀さんの性格だ。
「まあいいわ。それじゃあ勉強を始めましょうか」
近くにとても大きい胸があったため俺は集中力を乱されあまり頭に入らなかった。
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