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早紀さんから朝、別れる際言われた言葉がある。
「私の考えに反する行動をとれば大変な事になるからね、よく考えて行動してね」
真意はわからないが、目が笑っていなかったのは間違いない…それに毎日行っている早紀さんの足の指をペッティングする行為はなかった。
早紀さんと本当の意味で結ばれ、その日の学校では早速変化が起きていた。
静恵さんにそういう風に思われた悲しさを、敏感に感じとってくれた親友二人はいつもと変わりなかった。
ちなみに沙羅は家の用事で、朝から居ない…行く時散々に纏わり付かれたが…。
しかしクラスに着くと訪れた変化。
違和感だ、クラスの連中がなんだか俺をみてそわそわしていた。
事の真相はよくわからないが、嫌な感じはあった。
いつも挨拶程度を交わす中の友人もどこか、普段と対応が違ってもいた。
「由夜、ちょっとこい」
「ちょ、引っ張るな」
数分後、無言の綾と天沢に引っ張られ、屋上へと連行された。
わけもわからず、屋上に着くとこんなにも青空なのにここの空気が重い…天沢でさえ俺に怪訝そうな表情を向けていた。
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