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ジェットコースター…何故最初にこれなんだ、嫌な予感がする。
「ねえ、安全ベルト外して?」
「な、なななに考えてるんですかっ!」
そういいながら目が笑っていない…見事に的中しました。
まじかよ、安全装置なしとか人のやる事じゃない。
でもやらないとなにをされるかわからない…恐怖だ、下手したら死ぬぞ…汗がやばい。
下を見ただけで身震いする…ただでさえジェットコースターはあんま得意じゃないのに…。
「可愛いわ、由夜くんのその恐怖に染まった顔…ゾクゾクするわ」
頬を撫でられると嬉しい自分が居る…末期だ、多分そろそろ首を掻きむしって不運な最後を遂げてしまうのだろう。
「冗談よ、ちゃんとベルトしないとだめよ」
「あ、ありがとうございますっ!」
そう口にした…よかった、さすがにこのキチガイ女でもやっていいことと悪いことの多少の区別はできるらしい。
「お礼なんていらないわ。由夜くんを殺したりなんかしたらもったいないでしょ?じわりじわり死にたくなるように虐めるのが好きなんだから…」
「天沢の奴の苦しみを短期間で理解したぜ」
「天沢?呼び捨てにしたわね、減点五」
しまった、なにかを減点されてしまった。
取り出して書いたの小さな手帳だった、左は減点に応じた罰が隣に書かれていた。
減点二十→辱め×三
減点二十五→犬
減点三十→最大級の辱め
その下を覗き込もうとすると、ガタンとジェットコースターが動き出してしまった。
たかが三十で最大級って…嫌だな、静恵さんの前でなんかする系とかは…。
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