~第三章・大切なのは気持ちなんだよな~

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綾との同棲生活も一週間が経った。 キスとかはまるでないし寝る場所も違う。 扱いが難しい、普通に話すけどキスとかするタイミングがよくわからない。 天沢いわく喉が渇いたとか言ったらキスの合図だ…なんて言われた。 そんなわけないから帰り道に言われたから俺はジュース買ってあげた。 理不尽にも殴られたけど…。 「むむむー」 「どうした、そんなに唸って?」 テスト近いから綾に見てもらいながら勉強している。 明日は綾のお母さんに食事に呼ばれ行くから今日は少し長く勉強だ。 「べ、別に…」 「トイレなら早く行ってこいよ」 「バカっ」 心配してんのになんで殴られるんだ。 なんか綾みたいな女性が好きな人はたまらないみたいだけど俺は微妙かな…殴られたら痛いし。 「じゃあどうしたの?」 「だからどうもしてないわよ…なんなのよ、由夜のバカ」 今度は拗ねた。 俺の答えが間違っているのか…ノートを見たがあっていた。 しばらく無言が続きわからないところもあったが、質問出来ずに飛ばした。 「由夜」 「なに?」 「その…飽きた?」 しょんぼりと俯きながらそんなことを言葉にした。 勉強が、か…確かに飽き始めたな。 そのまま口にしたら綾はなにかが切れたように泣き出してしまった。 またなにか俺はしでかしたらしい。
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