~第三章・大切なのは気持ちなんだよな~

4/22
前へ
/22ページ
次へ
仲直りしたからってその後がうまくいかない。 一緒に風呂に入ろうと言えば脇腹を殴られ裸エプが見たいなんて言えばローキックが飛んできた。 さすがに裸エプは下ネタすぎたが一緒に風呂なんてセーフだろ。 彼女とは一緒に長風呂をしたいという小さな夢だしさ。 「構うにしてももっと色々あるでしょ」 「体触らせてよ、綾…みたいな。あ、嘘ごめんない」 「わ、私達はまだ子供なんだし…その体…とかは先よ、先」 溜め息なんてついてるけどこれは逆なんだ。 綾の言葉を解釈するとこうなるはずだ。 「今夜私に手を出しなさいよね」 間違いないな、これだ…よっしゃあ、ツンデレ極めたか。 なら最初の脇腹パンチは、一緒にお風呂入りたいなら私が入った時に入ってくればいいじゃない、だな。 そんでローキックが、私を無理矢理裸エプにすればいいじゃない、か。 「綾、俺頑張るよ」 「え、なにを?」 若干間違っている気がしなくもないが、今までの通りに行けばまた綾を悲しませるんだし男にはやらなきゃいけないときがあるんだ。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加