~第三章・大切なのは気持ちなんだよな~

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「綾」 「なによ?」 「愛のムチが強いと死んじゃうからね」 「大丈夫よ、由夜を信じてるから」 そんなことを信じられても嬉しくない。 今日という日を終え電気を小さくしてもう寝る準備は整っている。 「つうかなんで俺達は背中合わせにしてベットで寝ているんだ?」 「布団は汚れてたから外に干したからよ」 だったらもう中にしまったんだし俺を布団で寝かせればいいだろ。 静恵さん専用シャンプーを使ったらしくそんな香りがする。 大体ベットはシングルなんだからところどころ体が当たってはずいな。 「へ、変なことしたら殺すからね」 「心外だな、俺がそんなことすると思うのか?」 「いや……由夜は優しいしそういうことはしないわね。でも今日の由夜変だったし…」 「あれはお前のためだって…じゃなきゃなにもしないよ」 言ってて矛盾を感じた。 間違えたな、もう少しうまく言うべきだった。 「なにもって……魅力ないもんね、私…」 案の定元気を無くしてしまった。 うまい奴ならここでなにか言うんだろうな。 「そういう意味じゃないよ…綾は魅力的な女性だ」 「だって胸ないし…由夜が私を好きだって言うのはどうせ太股とか言うんでしょ?」 「ギクリ…いやいや性格も好きだよ、あと外見も。胸はこの前言ったとおりだしさ」 確かに綾の魅力の大半はニーソが似合う足だと感じているが、他だって好きな上で成り立っているだろう。 「でも会長とか静恵さんとか母さんの方が綺麗だと思うでしょ?」 「んなことどうでもいいだろ別に…」 そういいながら綾を後ろから抱きしめた。 ビクンと反応を見せたが特になにも言わない。 「キスしよっか?」 「う、うん…やればできるじゃないの」 よっしゃあ、綾のツンデレ好感度上げたわ。 今のがベストオブベストか、この感じを忘れずに次に繋げよう。
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