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「うむ、揃ったな」
到着したのは学校の近く…貸し切りのバスで行くとかちょっと理解に苦しむが仕方ない。
しかし麗子さんはなにを言っているんだ、一樹さんがまだ来ていないぞ…つまり俺、麗子さん、鞍馬さん、綾たんの四人しかいないわけだ。
「会長、一樹さんがいな…」
「ぐずぐずするなよ、由夜」
そう促された俺は乗り込むしかなかったわけだ、だって視線が怖かったし…。
結局発進した、一樹さんはいないのにな。
広いバスに運転手を入れ五人とか贅沢だな、なんて思いながら俺は考えたんだ。
隣に座る綾、正面に座る麗子さんと鞍馬さん。
「な、なんだ…このハーレム的な感じは」
「なにを言っているんだ貴様は?」
「ハーレム、ですか?」
「由夜、死にたいの?」
疑問形を一同に投げ掛けられ俺はなんでもないです、と呟いた。
しかしハーレム的な状況は事実だ。
勿論俺は綾が大好きだから大丈夫だ、間違いなんて起きるはずはない。
まあ泊まりがけというのは、些か気掛かりではある。
つうか麗子さんと鞍馬さんの私服初めてみたけど、ヤバイな。
麗子さんはモデルみたいだし鞍馬さんはアニメのキャラクターみたいだ。
そんなのを悟られたらしく綾が抓ってきた。
綾も可愛いと思う、なんて答えたが数発の暴力で事が終わってくれた。
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