~第七章・体育祭前~

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「ゆ、由夜に……だ、抱いてほしい」 「綾って変態じゃん…正直引くわ」 「うー……あんたが言わせたんじゃないのよっ」 一瞬意識が飛んでしまうのような打撃を貰ったが悔いはないぜ。 昨日の夜は寝るまでこねくり回してやった…綾も嫌がってなかったらまあいいのだろう。 んで朝、目を覚ましたら調度綾にキスされていたわけだ。 なので、というわけではないがそんな変態な綾にあれか、綾は俺に抱いて欲しいか、あぁん?なんて若干痛い発言をしてみたところ、帰ってきた答えがこれだ。 詰まるところ俺という存在は、真面目な綾にここまで言わせられるみたいな。 「冗談だって…しかし綾はなんつうかなあ」 「う、うるさいわね。大体意気地無しの由夜が悪いんでしょ、バカ」 「確かに旅行でも駄目だったからな…そういわれたらあれだけど…なら体育祭が終わったら綾を頂きますよ」 綾の気持ちがわかった以上は…いや最初からわかってたけどまあ俺も覚悟を決めないとな。 大体もう高校生なんだし頃合いとしては悪くない。 「べ、別に無理ならいいし…」 「ほう、綾が嫌ならしないけど?」 「わ、私は…ずっと由夜の事好きだったから…今が充分幸せだけど…出来る事なら恥ずかしさとか…その…ぜ、全部由夜とは共有したいし…わ、私は由夜と死ぬまで一緒に居たいし…あぅ」 言葉途中で掛け布団をかぶってしまった。 綾の言っている事はわかる…簡単に訳せば由夜が大好きなんだしあんたしか見えてないんだから、何したって許すんだからね。 この後調子に乗って綾の胸をフニフニと触って、ああ柔らかいし気持ちいいなと思ったらタコ殴りにされたというね、俺には意味がわかりません。
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