~第七章・体育祭前~

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学校に着いていつものように時間が流れていく。 授業中も綾がうるさいから仕方なく寝ないで頑張った。 昼は綾の弁当を食べて体育祭の準備の為に生徒会へと足を運ぶ。 ちなみに朝と夜は静恵さん、昼は綾の御飯という感じに取り決めて貰った。 俺には誰かに料理を作って美味しいと言って貰う喜びはわからないが、綾はどうやらそうらしい。 「由夜、相馬さんそれはあっちの隅の方に置いて」 生徒会としてはパンフレット作りや機材の申請など主に裏方の仕事のはずなのだが、体育祭実行委員の少なさのせいで俺と綾と一樹さんは助っ人に来ていた。 「かー、由夜お前も良い女を手に入れたもんだな」 「そうですかね、結構尻にしかれてますよ」 障害物競走に使うハードルを運び終えると俺はかなり暑さにやられていた。 一樹さんはブレザーを着ているにも関わらず全く持ってすずしげな表情だ、俺はワイシャツだけだが汗だくだ。 「澄ました顔しやがって…ああいうタイプは表こそそうでもないしツンとしてるが、俺の分析によると二人の時は甘えたり夜なんてすげえ激しかったりするんだ。どうだ当たってるか?」 「い、いやわかりません。だ、第一俺と綾はまだそんなことは…」 「この根性なしがああああ」 なんかよくわからないが、殴られて吹き飛んだ。 頬辺りを殴られたが全然痛くない。 「高校生で付き合ってもう一ヶ月も経つというのに手を出してないとは…由夜、さてはお前ヘタレか?」 「そういうわけではないです。けどタイミングとかなんつうかまだ早いかな…」 「言い訳なんてするじゃねえ。男ならガツンとやってやれ。あれは多分乱れるぜ、一度手を出せば毎日のように自分から求めてきてバッコンバッコンやりまくれ…」 「ほう…相馬、貴様は副会長としての自覚と後輩への態度をまず改めた方がいいな。我が教えてやろう」 「ひぃ…会長、俺はただ由夜に男としての対応を…」 「言い訳なんてするなよ、お前は立派な男なのだろう?」 相馬さんは首根っこを掴まれ強制的に引きずられていった。 俺はそんな光景を眺めていた。 「由夜、こっちお願い」 「任せろ」 綾の元へと向かい作業を再開した。 全くこんな真面目な奴が毎日自分から求めてくるような変態になるはずがないだろ…いやだけど綾は俺を愛してやまないのだからもしかして…。
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