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「なにかリクエストある?静恵さん帰って来てないみたいだし…」
顔を洗いキッチンの方に行くと、綾がエプロン姿で誘惑してきた。
どうしたものか、これが肉体的に愛を深めた効果なのか、愛おしい。
「綾が食べたい」
「あ、朝から変な事言わないでよ、バカ…そ、そういうのは……夜とか…じゃないと…」
「今日の俺達は若さに身を任せ、楽しむんじゃないのか?」
体育祭の振り替え、ましてや俺は遠出することは体的にできない。
だったら家でそういうことするしかないだろ、なあ。
「あ、朝はダメよ、だ、大体不健全よ…ゆ、由夜はテレビでも観ててよ、私は家事するから…」
「そうか、綾は俺と遊びたくないと…なら天沢とか沙羅も呼んで家であそ…」
「どうして沙羅が出てくんのよっ!」
一度は料理に戻ろうとした綾だったが、僅かに苛立ちを持ちながら詰め寄ってくる。
チャーミングな女の子だ、わかりやすくて本当に良いよ、鈴乃綾、侮れない奴だ。
「ほら俺ってあんまり知り合い居ないからさあ…わかるだろ?」
「だ、ダメよ…か、彼女が傍に居るのに…ほ、他の女と遊ぶなんて…やだ」
「ならこうしよう、昼間は家事終わらせてから二人で遊び、夕方には一緒に風呂入って、それから夜はエッチをしよう、どうだ、実に完璧だろ?」
綾はしばしの間考えていたが、数分すると頷いた。
やはり女の子を呼ぶのは嫌らしい。
ふふ、しかし汚いやり方で迫ったな…もし綾が断ったら俺が本当に沙羅を呼ぶんじゃないか、そう思ったのだろう。
これで風呂すらも正当化できた、よおし、綾を隅々まで綺麗にしてやる。
まだ朝だけど夕方が楽しみで仕方ないや。
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