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遊ぶ時は遊び、やる時はやる…実に健康的というか、将来デカくなりそうな気がする。
「へえ、綾ちゃんって言うんだ、可愛い子だね」
「だろ?いやほんと多分この世界で一番可愛い、ずっとずっと愛でてたいという感情といつも戦ってるよ…だからね、あんまりベタベタされるのは困るんです」
「でも結婚してないんだから別に浮気でもないでしょ?」
ジェットコースターの待ち時間、話しの流れから結局綾の事を話してしまった。
待ち受けは綾だから姿形まで見せてしまった。
しかし綾を自慢できるのは彼氏冥利に尽きる。
「そりゃあそうだ。けど俺は一途なの」
「安心して、今日で由夜くんの心を奪っちゃうから…そりゃあもう果てしなく」
適当に苦笑いで返した…正直だるいのはやだし完全に天沢の為、そして遊びに来たのにな。
「はは……とりあえずジェットコースター行こうか、あの風になる感じと、独特の浮遊感はたまらないんだ」
「ジェットコースターかあ…いいよ、高坂くんがそうしたいなら」
普通に綾も連れてくるべきだった。
暇潰しという名目が九割強を占めている今にしたら後悔だ、天沢と刺し違える覚悟でスルーすればよかった。
でもあれなんだよな、暇なんだよな、夏休みだし…かといって沙羅や静恵さんと遊んでたら反感を買うに違いない。
そこも大いに関係している。
まさか今日の一日がバレるなんて事は絶対にない。
嫌な予感はするが、暑さのせいだと割り切りジェットコースターへと赴いた。
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