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「死ぬわーーーー。」
危ない危ない死んだお婆ちゃんに川でドロップキックされたじゃないか。
「おはよう兄ぃ。」
「あ、ああ……え~と由佳ちゃんだっけ?」
「ちゃん付けとか……ひくわ。」
なんだこの子……しかし俺は考えた……ここで怒鳴ったりしたら彼女はその左手にきらびやか輝くまがまがしいインスタントカメラを警察に持っていくだろうな。
「はあ~じゃあ直枝さん。」
「告白されそうで怖い。由佳ちゃんで許してあげるわよ。」
「どっちだよっ。」
「なによ…警察行くわよ?」
「ごめんなさい。とりあえず風呂あがるから居間で待ってて。」
「ちっ…命令しないでよ……わかったわよ。」
バタンと力一杯閉めやがっていなくなりました。
さて……。
「まひるちゃん…どういうこと?」
「兄ぃ測っててね。」
まひるちゃんは湯船に顔を沈めた。
「1……2……3……4……5。」
5のカウントと同時に目の前に幼女が現れた。
上半身をみせないでくれ……ムラムラするから。
「兄ぃ……まひるすごいでしょ?」
「うん…なかなか潜ってたよ。」
軽く頭をなでてやると嬉しそうにほほえんだ。
やっぱり俺はまひるちゃんの親変わりになってやろう。
そう誓った。
………………。
「ってちがーう。違う違う。なに和んじゃってんだよ俺は。まひるちゃん早くあがろ…それで説明してくれ。」
「?……なにを?」
「由佳ちゃんのことに決まってるじゃないか。」
「むぅー……兄ぃは由佳ちゃんが好きなの?」
「だから違うよ。そりゃあ可愛いとは思うけどって……はあ~とりあえずあがろう。のぼせちゃうから。」
「………やだ。」
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