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「おはようまひるちゃん。」
我ながら気持ちを込められたと思う。
「兄ぃ…。」
そう呟いて俺から離れベッドの隅で身を小さくした。
やはり嫌われたか。
「いきなりごめんねまひるちゃん。ただ謝りたかったんだ。酷いことして本当にごめんなさい。」
彼女が嫌がるなら帰ろう。
実際心のどこかで幼女だから扱いやすいとか思っていたのかもしれない。
まひるちゃんはれっきとした女の子だ。
俺はベッドから降りてドアに向かった。
「兄ぃ。」
ポツリとそんな声が聞こえた気がしたが、俺は部屋を出た。
ほんと勝手な人間だな俺。
これじゃあ嫁とか彼女が二次元にしかいないよな。
いや夕とガチホモフラグか…。
そんなことより俺はまひるちゃんと別れるのが辛いんだな。
その証拠になんだか目に映る光景全てがかすれていた。
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