ステップ4~紫芋って案外普通の芋だよな~

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「なん……だと。」 俺は部屋に入ってそんなことを言った。 テーブルの上には由佳ちゃんの手料理ある。 いやここまではなんの問題もない。 そういえば家を出るとき由佳ちゃんに洗濯と料理を任せたからな。 ファーストフードは無くてもよかったな……じゃなくて。 「由佳ちゃーん…なんで…なんで夕食が4人分なんですかー。」 「いま集中してるから話しかけないで。」 例の如く由佳ちゃんはPCゲームをしている。 まあ夕食も洗濯も終わってるわけだし問題ないだろう。 「まひるちゃん…どう思う?」 「まひるはいっぱい食べれないの…ごめんね兄ぃ。」 いや違うんだまひるちゃん…そんなに落ち込まないで。 そんなときトイレの水洗が流れた。 水洗が流れた…。 水洗が流れた。 有り得ない…有り得ないんだよ。 俺とまひるちゃんはいま抱き合ってる。 ぎゅうぎゅうしながら。 ぷにぷにしながらなっ。 そして由佳ちゃんはPC。 この家には3人しかいない。 それはつまり…。 「そこのトイレにいるやつ…正体を見せやがれっ。」
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