ステップ4~紫芋って案外普通の芋だよな~

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「桜井く~んここだよ~。」 相変わらず可愛い女の子にしか見えない夕だ。 「わかってるよ。おはようさん。」 「おはよう。昨日は急に行かないなんて酷いよ~…僕はここから歩いたんだよ?」 「バスとかの選択肢がないのが些か笑えるけど…まあ悪かったよ。詫びに昼飯ぐらい奢るよ。」 昨日は途中でメール入れたら充電し忘れたから電源切れたんだよ。 「桜井くんの濃いのがいい。」 少し上目遣いが気になる。 顔が綺麗だから多分夕の奴はナンパとか普通にされそうだ。 「冗談に聞こえないからやめてくれ……つうか今日提出のレポート終わってるか?」 完全に忘れてた俺はまだ一割ぐらいしか終わってない。 「終わってるよ。」 「コピーを依頼したい。」 「じゃあチューして?」 まあ単位とチューを天秤にかけたら単位を迷わずとる。 だけど……だけどやはり相手は男だ。 「じ、時間をおくれ。ほら早く乗れ。」 彼……いや夕にヘルメットを手渡した。 せめて俺の中では夕は女として扱ってあげたい。
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