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授業中も憂鬱だった。
大好きなライトノベルで暇を潰していたが、まひるちゃんのことが頭から離れない。
西宮まひる…俺の親戚…つまりいとこで…両親がなくなって……俺の妻か。
彼女なりに考えて考えて俺のところにきたんだろう。
そうだよな…無理して俺のところにこなくても母さんとバカ…もとい残念な親父のところに居てもよかったわけだし。
そして必死に頑張っていたまひるちゃん。
俺の何もない生活に光が満ちた。
俺は彼女を受け入れて幸せな家庭を作るのがいいんじゃないだろうか。
年齢なんてもんは後10年したらお互い気にならなくなるはずだ。
なにより俺はまひるちゃんが好きなんだ。
そうだ彼女に謝ろう…。
「夕…レポートは任せた。」
「え…じゃあ……って桜井くん。」
俺は一限目の半ばでテストが近いのに関わらず走り出していた。
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