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あ~しくった……そもそもまひるちゃんは学校だろ。
今更教室に戻るのもなんかあれだ……いや実際夕が怖いだけなんだけどね。
早く帰ってまひるちゃんの帰りを待つか。
そう思い駐輪場に向かうと見覚えのある人影がみえる。
赤く長い髪が風に揺られている……くいくいと指で俺のバイクをさしている。
「ペド…家に帰るんでしょ?」
「うん……とりあえず由佳ちゃんペドはやめて、泣いちゃうから。」
「幼いまひるに盛ったくせに……それより家に居るまひるに謝りに行くんでしょ?まあ私も悪いし一緒に謝りに行ってやるわ。」
「まひるちゃんが家にいる?」
どういうことだろう…まさか突然体調でも崩したんじゃないだろうか…。
「早く行こうって言ったんだけど後で行くって言われたから置いてきたのよ…でも今の時間になってもこないから私は考えたのよ…まひるを迎えにいこうと。だけど家に帰るためのバスに乗るにもお金が尽きたわ…でも私は更に考えたのよ…ペド…あんたがいるってことにね。小心者のあんたなら必ずまひるを迎えに行くってわかってたのよ。」
長いよ……長いよ由佳ちゃん。
俺は財布から札を取り出した。
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