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「由佳ちゃん抓ったら痛いし危ないからやめて。」
「うっさいペド死ね、私の胸触っといてなんなのよその態度はっ。」
そう言って由佳ちゃんはまた俺の背中を抓った。
赤信号に捕まった俺と由佳ちゃんの会話だ。
俺としては小さい彼女がバイクに乗れないだろうと気を遣ったのだが…。
「だから悪かったって。」
「なによその態度……今度地獄みせてやるから覚悟しなさ…ひゃっ。」
「あとで聞くから……ほらちゃんと捕まって危ないから。」
ヘルメットの上から彼女の頭を軽く叩いて俺は少し強い口調でそう言った。
「くっ…わかったわよ。」
由佳ちゃんがちゃんと俺にしがみついたのを確認してからハンドルを握りなおした。
俺はバイクに乗ってふざけるのはあまり好かない。
運転中も話すのはいいが後ろの奴がちゃんと捕まってないと怖い。
その点夕やまひるちゃんはちゃんと捕まることを前提においているから安心できる。
家に帰ってまひるちゃんいたら土下座で謝ろう。
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