33人が本棚に入れています
本棚に追加
「だったら尚更お母さんと一緒にいたほうがいいんじゃないか?」
「いえお母さんも私1人にするのが不安みたいなので丁度良かったみたいです。」
まあ俺がなにもしなければ不安はなく生活できるよな。
「でもお母さん1人じゃあ寂しいんじゃないかな?」
「それは心配ないです…家も近いですしたまに会いに行きますから。」
う~む…確かにバイクで行くほどの距離ではないらしい……。
「つきました。」
「はやっ…歩いて5分かからないとは…。」
大通りを曲がってすぐのなごみ荘より立派なアパート。
でもこの近さならそよかちゃんのお母さんにちゃんと話せば大丈夫だろうな。
「こっちですよ。」
少しテンションが高いのか俺の手を引っ張りながら走る。
転けそうだな…そよかちゃんはドジっこメガネでしかも胸あるから…。
「ぽえっ。」
「っと……そよかちゃん……走ったら危ないよ?」
何にもなかったのに躓くなんて……なんとか手を引き寄せて回避した。
「ぽえ……すいません。」
「いいよ。ほら行こう。」
そよかちゃんの頭を軽く撫でた。
「ぽえ……真一郎さんは優しいです。」
そしてギュッと抱きついてきた。
「あらあら~そよか…お帰りなさい。」
最初のコメントを投稿しよう!