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「まひるが二番だよ?」
「ぽえ…三番。」
「ジャンケンなんてグー出しゃあ大体勝てんのよ。」
そんな声にまだ寝ぼけ眼だが起きた。
だが邪魔しちゃ悪いと思い三人にはわからないように起きてはいない。
薄目で時計を確認するともう夕方。結構寝たみたいだ。
「でも兄ぃの妻のまひるが最初なんじゃないの?」
「でもジャンケンをしてしまいましたし…。」
「私とそよかだって一緒に住むわけだしそこら辺は、最終的には真一郎次第よ。じゃあ行くわ。」
内容は全く掴めないが、なんだか芳しくない状況。
いきなりエルボーとかされたら泣くぞ。
由佳ちゃんが俺の上に乗っかった。薄目だからよくわからないが…。
その後すぐに唇に柔らかい感触。
そして何かが口の中に入ってきた。
いやこれって由佳ちゃんが俺にキスをして舌を入れてるんじゃないか。
だが待て…由佳ちゃんだぞ…確かにこの前はお礼的な意味で由佳ちゃんにはキスされたけどこれは明らかにじゃないか。
まるで由佳ちゃんが、俺に気があるみたいじゃないか。
つうかまだ続いてるし…なれてきたのかピンポイントに俺の舌を責めてくる。
これは気持ちいい…甘い味がする。
「由佳ちゃん長いよ。」
「そうです、長いです。」
薄目すら開けたらバレそうだから目を瞑っていると感触がなくなった。
ちょっと残念とか思ったが、さっきの話から推測するに次がまひるちゃん、そしてラストがそよかちゃんだろう。
いま起きたらそれはそれでめんどくさそうだし甘んじて受け入れるとしたい。
そもそもこれを見逃す手はない。
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