第5話

ステップ８～だがしかーしあんまり甘くないよ現実は～

いつの間にか寝ていたか。

あの後由佳ちゃんの頬を頬摺りしたりしていた。手が動かないからね。

いやそんなことはこの際どうでもいい。

それよりも目に映る光景だ。寝る前と変わりはない。上には由佳ちゃん、左にまひるちゃん、右にそよかちゃん。そして隣に座る夕。

カーテンから漏れる光が少し眩しい。

「えっと…おはよう。」

「酷いよ、真一郎くん…うわああああああああああ。」

泣かれた…はい、大声で…。

３人の子供達も順々に起きた。

終わった…楽しい日曜日になるはずだったのに…。

なんでだ…なんで夕がいる。

確かに家は知ってるだろうが鍵は渡してないし隠し場所もわからないはずだ。