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「え…まさかずっと?」
席に戻ったのに離れようとしないまひるちゃん。だから聞いてみた。
「だめ?」
そんな泣きそうな表情されたら答えは決まっている。
「いいよ。」
多分まひるちゃんを5回泣かせたら俺に死が降り懸かるよ、絶対。
「あの~私もだめですか?」
そよかちゃんは不安げな顔をして俺にそう訪ねた。
確かに後ろは空いてるけど……。
「おんぶでいいなら大丈夫だよ。」
「ぽえ……ありがとうございます。」
はいオーケーしちゃったよ……なにさらしてんだ俺。
由佳ちゃんは俺の臑に蹴りを入れてくる。
由佳ちゃんだけ省かれるのはよくないよな。
でも手を繋ぐぐらいしかないぞ。
とりあえずその旨を伝え妥協していただいた。
会計を済ませ早速近くの駅を目指して歩く。
「ご馳走様。」
「ご馳走様です。」
「美味しかったわよ。」
「どう致しまして。」
すげえ歩きにくくてどうしようもない。
抱っこ要員のまひるちゃんは俺の首筋にすいついているため色々危ない。
おんぶ要員のそよかちゃんは発展途上ながら将来を有望視させている胸を存分に押し付けてるような感じを出しているため困る。
そして由佳ちゃん…先程繋ぐ右手がやけに暖かいなと思って由佳ちゃんを見た瞬間絶句…自分の服の中に入れてた…俺のゴッドハンドを…。
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