ステップ8~だがしかーしあんまり甘くないよ現実は~

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端からみたらただの変態だよな。 なに前後に幼女抱えてしかも手も繋いで…。 「みんな帰ろっか。」 「まひるはいいよ?」 相変わらずまひるちゃんは俺に顔をこすりつけたり色々している。 猫みたいな子だ。 「私もそうした方がいいと思います。真一郎さんが捕まったら困ります。」 自覚あるなら胸を押し付けないでね、そよかちゃん。 「なら私も家でいいわよ。」 「だから由佳ちゃん俺の手をいれ…いだ。」 また臑蹴られたし…意味分からん。 普段人が通らない道を歩いているのに今日に限って人がいる。 すれ違う人すれ違う人皆が俺を凝視してから顔を背ける。 本来ならそんな屈辱的行為されたらボコボコにしてやる…だが幼女等の手前なにもできない。 かじったレベルのボクシングだがな…。 「兄ぃ…帰ったらチューしてくれる?」 してくれる?だってさ…俺が欲望に忠実な獣だったら危なかったぜ、まひるちゃん。 「いいよ。」 「ありがとう兄ぃ。」 「私は駄目ですか?」 小さい声がした…そよかちゃんだ。 断ったら泣かれそうだなあ。断るわけにはいないよな…でもまひるちゃんが…。 俺は悟りを開き脳内相談を開始……結論→聞こえなかったふり。 「真一郎さん…私にもキスしてください。」 聞こえない…なにも聞こえない。 まひるちゃんの青い髪は遺伝か…いやならまひるちゃんはハーフになるだろう…深く考えたら負けだな。 「ぽえ……ふええええええええん。」 無視したら泣くという結論が出なかったんだ。 ちきしょう…ミステイクだぜ。
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