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「皆さん起きてください。」
そんなそよかちゃんの声が響く……昨日はあのまま寝てしまったか。
まひるちゃんと由佳ちゃんはまだ寝ている。
まひるちゃんが俺の首に抱きついてホールドするのとは別に由佳ちゃんは抱きつくというか俺の両肩を抱え込むようにしている。
「おはようそよかちゃん帰ってきてたのね。」
「本当は明日にしようと思ったんですがやっぱりここにいたくて…。」
そよかちゃんの笑みになんだか心が温まった。
「真一郎おはよう。」
「ああ由佳ちゃん、おは……んん。」
由佳ちゃんが俺の言葉を遮るように覆い被さってきた。
いや待て由佳ちゃんは寝ぼけてるだけに違いない。
「ぷはっ…由佳ちゃん、朝だしそよかちゃん見てるから…ね。」
由佳ちゃんを離してそう告げた。
すると彼女は気付いたらしく俺の心臓に捻れるパンチを打ち込んで洗面所に向かわれた。
やはり寝ぼけてるだけだったか…しかし朝から気分はいいし由佳ちゃんという子を改めて可愛がらないといけないという使命感が湧き上がった。
「ど、どういうことですかっ。」
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