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触れるだけの……いや少し深い方だ…いきなりなにすんのよ、なんて反撃を防ぐためのものだ。
まひるちゃんとは似ても似つかない甘い味。コーヒーに例えるならまひるちゃんがミルクコーヒーで、由佳ちゃんがエスプレッソだろうか。
少し由佳ちゃんが震えているのが唇越しにわかる。
やりすぎたか…とか思ったりしたがもう起こった事態だしどうしようもない。
由佳ちゃんがなにもしないので俺ばかりが由佳ちゃんの唾液を取り込んだ。
顔を離すと髪と同じように顔を赤くしている。
「由佳ちゃん…まひるちゃんと喧嘩しちゃだめだよ?」
由佳ちゃんはこくりと頷きまひるちゃんのようにこの場を後にした。
風呂の外に出て結構経ったため体が冷えてきた。
冷静になるとなんだか罪悪感とか倫理感が蘇ってきた。
おいおい桜井真一郎不味いんじゃないか…まひるちゃんという可愛い幼妻がいるのに由佳ちゃんとあんなネトネトしたキスするなんて…。
それに由佳ちゃんが俺に好意を抱いてたならそれが深まる可能性だって…。
「明日は学校だし早めに就寝しよう。」
問題を先送りにする性格はいまだに健在。少し萎えたが、口の中に残る由佳ちゃんのエキスを飲み干すとそれなりに回復した。
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