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「う……にゅん。」
そんなまひるちゃんの可愛らしい寝息がこの部屋を支配している。
最近まひるちゃんやらがきてバタバタしたせいか眠りが早くなっていたが、今はあまり眠くない。
慣れてきて前に戻ったという感じか。
基本的に朝方ぐらいまでPCの前に居たからまだ体に名残があるみたいだ。
その分睡眠時間は夕方をあてていた。
由佳ちゃんは背を向けているからわからないが多分起きてるはず…だって寝息が聞こえてこないから。
「由佳ちゃん起きてる?」
「うん、起きてる。」
やはり…今日の由佳ちゃんはあまりPCをやってないみたいだし先が気になったりしてるのだろう。
「もしあれならPCやってもいいよ…俺も眠れそうにないから。今日は起きてるからさ。まあギリギリで起こすしあれなら送っていくよ。」
そう言うと由佳ちゃんはフラフラと立ち上がった。
俺も起きようと思い体をあげようとしたら由佳ちゃんが倒れ込んできた…いや抱きついてきた。
まひるちゃんやらそよかちゃんなら納得いく行動だが由佳ちゃんがやると違う。先ほどで少し親しくなったとはいえこれは予想外。
「由佳ちゃん?」
「………。」
由佳ちゃんはなにも言わず。ギュッと抱きついてきて離そうとしない。
俺は困惑するもやっぱりさっきの由佳ちゃんの親の態度が効いたのだろうと判断した。
そう思うと彼女がとても愛おしく思える。
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