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夕食が終わったが、まひるちゃんの体調が芳しくない。
他のみんなは風呂に行き俺とまひるちゃんは横になっていた。
「ごめんね、兄ぃ。せっかく遊びに来たのに…。」
「別にまひるちゃんが謝る必要なんてないよ。」
「けほっけほっ…でも風邪だったら移っちゃうよ?」
「そのときはそのときだよ。」
まひるちゃんは頭を撫でられると再び目を閉じた。
最初からちゃんと考えていればもっと早く気づけたかもしれない。いやでもこれはただの思い過ごしかもしれない。だが多分思い過ごしではなく現実だろうな。
考えただけで寒気と恐怖が増す。
寝ようとしているまひるちゃんにちょっかいを出すのはいただけないが、俺は抱き締めずにはいられなかった。
「暖かい。」
「まひるちゃん、大丈夫だからね。俺はずっと一緒だから。」
「うん、ありがとう兄ぃ。」
熱のせいかまひるちゃんの体は少し熱かった。
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