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「まひるちゃん?」
部屋に戻りすぐに異変に気づいた…電気を付けるとまひるちゃんの姿がなかった。かけ布団を退かすもまひるちゃんの姿がない。
まさか…いや有り得ないだろ。
襖を蹴り破りすぐにみんなが寝ている方も電気をつけて確認する。
「まひるちゃん。」
「なによ、うるさいわね。」
いち早く反応したのは由佳ちゃんだった…今は詫びている暇はない。
どこにいったんだ…ドアを確認するも施錠してあった。
そんなときトイレから流れる音がした。
すぐにトイレのドアを開けるとまひるちゃんがパジャマの下を穿き直していた。
「あ、兄ぃどこいってたの?」
「ちょっとベランダに出てただけだよ…それより具合が悪いんだから1人で行動しちゃだめじゃないか?」
少しきつめな口調で言ってしまったらしくまひるちゃんは俯きながらごめんなさい、と一言いった。
「いない俺が悪かったよね。ごめんね、まひるちゃん強く言いすぎたよ。」
まひるちゃんのことだ。多分寝てるみんなを起こしちゃ悪いと1人頑張ったに違いない。なに俺はまひるちゃんにむちゃをさせたくせにまひるちゃんを叱ったのだろう。
彼女に視線を合わせそういった。
「ううん、兄ぃなんで泣いてるの?まひるのせい?」
「違うよ。ちょっと目にゴミが入っただけだよ。じゃあ寝直そうか。」
まひるちゃんを抱えて布団に戻った。
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