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「あち~脳みそ溶けちゃうよ~。」
「最初っから溶けてんだろ。じゃなかった…いきなり変なこと言っちゃだめだよ、由佳ちゃん…乗っちゃったじゃないか。」
なんとも言えない旅行から帰還して数日経った。
由佳ちゃんが言うように暑い。というのもエアコンが壊れてしまったのだ。
由佳ちゃんは扇風機を独占しているのに対して俺はラフな格好で勉強。
そよかちゃんは洗濯、まひるちゃんは昼飯といつもの状況だ。
「由佳ちゃん、兄ぃにも扇風機あててあげて?」
「いやよ。例えまひるの言うことでもね。」
「大丈夫だよ。ありがとうまひるちゃん。」
とりあえず料理をしているまひるちゃんを手招きして抱きしめた。
「まひるいっぱい汗かいたから汚いよ?」
「そんなことないよ。後でお風呂入ろうね。」
「兄ぃと一緒?」
「勿論だよ。」
あ~癒される。エアコンもなく扇風機も当てられてないけど俺には心のオアシスまひるちゃんがいるぜ。
「あの~鍋、煮だってますけど。」
とろいそよかちゃんよりもまひるちゃんよりも早く火を止めた。
そよかちゃんも気付いたらとめなきゃだめじゃないか。
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