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「相変わらず美味しいよ。」
「えへへ…ありがとう兄ぃ。」
「まひるが作ったんだから当然でしょ。」
勝ち誇る由佳ちゃん…意味がわからないがうまいのは確かだ。
「あの、明日はどこに行くんですか?」
「プールだよ、プール。」
この前の旅行はサブキャラに邪魔されたけど今度は正真正銘の俺と3幻神だけだ。
第一家は暑いしどうにもならん。
「やったー兄ぃ、まひるはお弁当作るー。」
「じゃあ私は準備します。」
「まひる、そよか気をつけなさいよ、こいつは魔性のペドなんだから。」
「魔性ではないよ。」
なにはともあれみんな乗り気なみたいだし明日は楽しみたいな。
まひるちゃんは笑顔だ。
けど少し怖い…まひるちゃんが自分のなかで気づかないうちに大きい存在になっていた。
本当はまひるちゃんのことを調べたい。でも調べたらこの生活が終わってしまうかもしれない。
「そよかちゃん、なんかリクエストある?」
「やっぱり定番でサンドイッチなんてどうですか?」
目の前で楽しくそよかちゃんと会話しているまひるちゃん。おかしなところはない。
けどこの前は明らかにおかしかった…あれは絶対に、風邪なんかじゃない。
「浮かない顔してるわね。あんたは楽しみじゃないの?」
「ん……勿論楽しみだよ。」
「なら楽しそうにしなさいよね、馬鹿。」
「心配してくれたのかい。ありがとう由佳ちゃん。」
撫でた由佳ちゃんは違うわよ、とか騒いでいた。
だから考えてもしょうがない…そう、今が楽しければいいんだ。
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