17人が本棚に入れています
本棚に追加
結果は最下位だけど可愛さは一位かな。
次はうちの子達が関係ない競技。その次もそうか。
いわば俺達にとっては休憩的なところになる。一応、応援で疲れたしね…休みたいわけだが…。
「兄ぃー。」
少し離れたところからまひるちゃん達がこちらにかけてくる。まひるちゃん達の出番も今はないわけだから休憩か。
周りはさっきよりシートで囲まれている…まさか飛び込んでくる気か。
「兄ぃー。」
「いや、まっ…どふっ。」
まひるちゃんが先陣をきって突撃してきた。無論受け止めるのが俺の宿命だ。
若干肋骨が持って行かれたか。
まひるちゃんを肩車して第二陣由佳ちゃん。
「抱きしめたいわ、真一郎。まさに眠り姫。」
「いやしつこいよ、由佳ちゃん。」
「そんな道理私の無理でこじ開けるわっ。」
「いみわか…いってー。」
今度は胸が…吐きそうになるが、まだ一人残っていた。
そよかちゃんも続いて飛び込みそうな気配。無論俺はそんな危ないことはさせない。そよかちゃんの運動能力は知っているからね。
まひるちゃんは肩車、由佳ちゃんは抱き抱え、にも関わらず俺はそよかちゃんを持ってきた。が、しかし不意にそよかちゃんが顔を上げたためみぞおちに頭がめり込んだ…。
「ずるいー私もー。」
「なら私も参加しますね。」
まだ前半も前半…まだなにもしてないのに俺はボロボロになってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!