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ぐだぐだとしていたが、残念ながら次は綱引きだ。
相変わらず泣きながら由佳ちゃんに連れていかれるまひるちゃんは、そりゃあ可愛いしそよかちゃんの胸が背中からなくなるのは悲しかった。
夕はコンビニにファンデーションを買いに行くと席を空けた。
身嗜みは大事だがそこまで気にする必要はないんじゃないか、とか思ったり。
「そういえば旅行のときに絡まれたのってなんだったんですか?」
「あれですか…特にたいしたことないですよ。まひるちゃんのことを色々言われ、くだらないことを聞かれたのでキツイお灸を据えときました。」
「まひるちゃんのことですか…。」
「ええ…まひるちゃんことを。」
それ以上は話すつもりはないのか、美沙さんは視線を外していた。
まひるちゃんのことを他人がなにを…推測でしかないが、もしかしたらマスコミとかゴミが嗅ぎ付けたのかもしれない。
仮に俺が見つけたらなにも出来なくなるぐらいにかんぷなきまでに叩き潰してやるが…。
「桜井さん、あとどのぐらいなんですか?」
「さあ…俺にはわかりません。あ、でもそうなったら慰めてくれますか?」
「まひるちゃんに怒られそうですけど私のこと以外考えられなくさせてあげますよ。」
美沙さんは清々しくなるぐらい綺麗な笑顔を見せてくれた。
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