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「あーそれはまひるのだよ?」
「早い者勝ちよ、パクっ。」
「ふ、二人ともやめてください。」
「じゃあまひるちゃんには僕のをあげるよ。」
そんな光景を見守りたくなってしまうから入るのをやめた。
だってみてるだけで幸せになってくる。
「私がお母さん、桜井さんがお父さん、他は子供で夕ちゃんだけお姉さんといったところですか?」
「んな感じっすね…なんだかみてるだけで癒されますよね。」
「あら私が妻なのに否定しないってことはありなんですね。」
苦笑いして対処した…下手になにかいっても美沙さんには勝てる気がしない。
それよりもまひるちゃんがなんだか無理をしているようにみえる。
いや笑顔だし思い過ごしだと思うけど本当に一瞬だけど影がさしたようにみえた。
そんなとき午後の部が始まる合図が校内に響く。
はっとしたようにまひるちゃんは俺に抱き着いたがあえなく由佳ちゃんに引きずられて行った。
デジャブだ…なんつうか決まりなのだろうか。
さて、そんな心配は運動会が終わってからにしたい。
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