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体調が良いようでまひるちゃんと一緒にまったり歩きながら実家に向かうことにした。
勿論距離が距離だけにバスを数回使ったが、タクシーを使うことはなかった。
由佳ちゃんもそよかちゃんも協力的だしまひるちゃんも体調がいい…なんだか俺も元気になってきた。
「兄ぃ…さっき夕ちゃんから電話あったんじゃないの、学校にこないから…。」
「違う、たいした事じゃないよ。」
「でも隕石なんて落ちたら由佳ちゃんもそよかちゃんも休みでテレビとかにいっぱい出るんじゃないの?」
申し訳なさそうな表情をしながら握っている手に少し力が入るのを感じた。
だがしかし今の俺は余裕がある…良い返答なんてすぐに思い付いた。
「いやそれがね、政府は隠したがってるんだよ…その事実を…。」
「どういうこと?」
「俺とまひるちゃんだけの秘密にできるかい?」
「うん。」
まひるちゃんの目がなんだか輝いている。
さて、ここからが本番だ。
「実は俺が隕石を落としたんだ。」
「えぇーなんで。」
「まひるちゃんと一緒に居ることを正当化するためさ。」
「良くするってこと?」
「簡単に言えばそういうことだね。これなら学校にいかないのは普通になるんだよ。」
まひるちゃんはなんとか理解してくれたようだがその後は質問責めにあった。
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