~After~

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目を開けているはずなのに視界が暗い。 目元に違和感があるからアイマスクをしていたようだ。 取り払うとぼやけた風景がみえてくる。 ヤクザとかヤミ金の事務所みたいだけど違う。 目の前にある机には色々な書類が散らかっていて埋もれるようにパソコンがある。前にあるソファーとガラス張りのテーブル…ソファーには二人の女性が寝ている。 片方の女性は髪が赤くスラリと全身が細身なスレンダーな女性だ。性格は相変わらずだけど、スーツ姿のその外見はまさしくできる女。身長も170に近いんじゃないかな。ただし胸は全く成長していない。 一方は緑の髪が印象的な清楚な女性。こちらは母親にも負けず劣らずの素晴らしい体つきになり男性な俺にとってはまさに夢のような女性。 身長は赤髪同様。あぁ、胸がこぼれそうだな、全く。 そんな思考を終えたところで寒さを感じた。とりあえず立ち上がりかかっていたタオルケットを二人にかけてから背をのばした。 昨日は書類の整理と仕事の関係で徹夜だったから家に帰れず泊まり込んだんだっけ…。 時計は9時を指しており記憶が、そろそろもう二人が帰ってくると告げている。 家に帰れずそのまま一日が始まるのは辛いが、二人が付き合ってくれたんだし情けないことは言ってられない。 備え付けのキッチンに赴き、お湯を沸かす。 そして五人分のコーヒーの下準備にかかる。 多分二人は完璧に終わらせてから寝たみたいだけど俺の方は机の散らかり方をみても書類が出来てない。 だがかといって今やる気力がない。まだ頭が完全に目覚めていないわけだし…。
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