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正直まひるちゃんへの裏切り的な行為だとは自覚している。
それでも由佳ちゃんやそよかちゃん…特に由佳ちゃんはもはや家族とは離縁しており俺は彼女の唯一の家族である。
由佳ちゃん、そよかちゃん、夕、美沙さんにしても似たようなものがあるはずだ。
つまり運命的な異性が現れないから俺は繋ぎ的な…というのが、数年前の俺の考えだ。
だが違うんだそれは…美沙さんはよくわからない位置にいるけど他三人には確実に愛されている。
俺は別にハーレムを築くつもりはまるでなかった…というのは嘘になりそうだけど…。
勿論俺はみんな好きだ…まひるちゃんが帰ってきたらカオスな状況になりそうだが…。
そう…こんな思考ができるのもジト目な由佳ちゃんはなにも言わずただ俺をみているためだ。
それでも彼女は根が優しいというのは嫌でもわかっている。
軽く溜め息をついて由佳ちゃんを抱きしめて触れる程度の口づけ。
更に決めぜりふ。
「由佳ちゃん、ありがとう。」
決まった…振り返って言う感じも完璧だった。
コーヒーをもう一杯と思いキッチンに向かうと嫌な気がした。
「なあにがありがとう、よ。ざけんじゃないわよ。」
「あはは…だよね、そんな甘くは…。」
だんだんと訪れる股間の痛さに動けなくなった。
やはり何年経ってもこんな感じだったのだ。
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