~After・最終章~

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「おかしいなあ…初、初夜なんだよね、今って?」 どうやら家での二次会で飲んだ酒にはなにか盛られていたらしく、気がつくと手錠をされベッドに横たわっていた。 目の前には左からまひるちゃん、由佳ちゃん、そよかちゃん、夕、美沙さん等が一同にニヤついていた。 「兄ぃ、初夜はみんなでなんだって…。」 「おかしくないですか?」 「あんたさっき断らないんだから了承したんでしょ。」 「いやそれは…。」 「真一郎さん、あなたは絶倫がなかったらゴミ人間ですよ?」 「絶倫なんてスキル誰もねえよ…つうかアニメの世界だろ、てのは冗談ですからそよかちゃん、そのエアガンはしまってください。」 「桜井くんはみんなの尻に敷かれることを自分から選んだんじゃないないの?」 「別に尻に敷かれるのを選んだんじゃなくて、なんつうか仲良く暮らそう的な…。」 「桜井さん、三日間は寝かせませんよ?」 「ひ、干からびてしまいます。」 俺が選んだ結果の世界。 不安がないと言えば嘘になるが、それは微々足る物。 まひるちゃんが傍に居て家族みんなで仲良く暮らす。これを叶えるにはこうする他ない。 俺自身ハーレムに期待しているわけさ、長かったし…。 だが今は恐怖が強い。 「まひるは1番だよ?」 「なら私は2番でジワジワ行くわ。」 「由佳さんの次ですから物を使います。」 「僕は4番だから新たに桜井くんの新境地を開拓するよ。」 「私は…ふふふ。」 「あ、あの…皆さんとりあえず…ちょ、ちょっと、マジで俺、コーヒーみんなに煎れちゃうよ、マジで煎れちゃうよ。だから…あ……あああああああああああああ。」 これは始まりに過ぎない…あの時に止まってしまった俺の時間は今、動き出したのだ。 おしまい
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