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母「晴人っ…!」
弟「兄ちゃん!」
母「そんなっ…晴人…泣」
「………………晴…人…」
母「美沙……」
「………………晴…人…」
母「……晴人さんは幸せな顔を
しているじゃない……最期に
美沙と話せて嬉しかったのよ…」
「そんなのっ……」
母「そうだと信じるのよ……」
「晴人さんっーーー……泣」
~葬式~
友人「美沙…ほら…行こう…?」
「ムリだよ…だって晴人さんは
死んでなんかいないよ…?」
友人「美沙……」
母「美沙ちゃん…最期に晴人と
会って下さい…」
「晴人さん……」
不思議だよ…死んでるようには…
見えないよ…
「どうして…どうして私を…
私を一人にするのよっ…?
大好きだったのに…愛してたのに…
ねぇ…"冗談だよ"って…
私の大好きな笑顔で言ってよ…
"死んでなんかいないよ"って…
"美沙を一人になんてできないよ"
って笑ってよ……泣」
母「美沙…もうよしなさい…」
「"美沙を幸せにする"って…
言ったじゃないっ…
美沙には…晴人さんだけなんだよ……?
ねぇ笑って…"愛してる"って
言ってよ……約束を……守ってよっ……」
母「美沙っ…!」
父「やめるんだ…美沙!」
「いやっ…離してよっ…
まだ美沙は…晴人さんに
聞きたい事があるのっ…
最期の言葉ってなに…?
聞こえなかったから…
美沙が聞いたら喜ぶこと?
喜ばないこと? 教えてよ……泣」
母「美沙ちゃん……泣」
「美沙ね…晴人さんが
初恋だったの……
美沙はずっとね恋が
したかったの 叶えてくれたのは
晴人さんだよ?
晴人さんと恋ができて良かった…
晴人さんと逢えて良かった…
晴人さんの最後の人になれて
嬉しかった…
でも…結婚したかったよぉ……泣」
美沙には晴人さんだったよ
母「晴人……こんなにも…
愛されていたんだね…良かったね…泣」
弟「兄ちゃん…兄ちゃんは僕の
自慢の兄だよ…」
サヨナラなんて言わないよ
だって晴人さん死んでないもん
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