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「まずはこのメデューサの瞳を…と。」
ルークは本を見ながら順調に手順を進めていった。
「あとはこの魔法液の色が変われば完成か。」
ルークは、大きな壺の様な入れ物の中にある異様な臭いを放つ煮えたぎった緑色の液体を見つめて言った。
ルークは待ちきれないと言った様子で、数秒おきに鍋の中を確認していた。
そしてそれを何時間も繰り返していた時、ルークの嬉しそうな声が地下室に響いた。
「やったぁ!!ついに出来たぞ!!」
ようやく薬が完成したようだ。
「これが…そうなのか。」
ルークは小瓶に移した紫色に光るグロテスクな液体を眺めながら言った。
明らかに危ない雰囲気が漂っていた。
「……いざとなったら…なんか、緊張するな…。」
ルークは口に近付けた瓶を少し離した。
「………よし、飲むぞ…!」
ルークは意を決して中の液体を一気に飲み干した。
ゴクッ…ゴクッ…
全部飲み終わった後、しばらくルークは固まってしまった。そして、
「うぇ…マズ…うっ!!」
ドサッ
突然ルークは苦しみ出し、喉を押さえて床に倒れこんでしまった。
少し痙攣している。
「く…な、なんだ…。これが……副作用…?」
そう言って気を失ってしまった。
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