†5章 訪問

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 インターホンを押しすと、出てきたのはやはりいーちゃんのお母さんだった。  「こんにちは。おばさん」  「あらぁ、和くん! 大きくなったわねぇ!」  久しぶりに会うおばさんは、少しだけやつれていた。  「えぇ、まぁ。おばさんも元気そうで何よりです」  「あっ、もしかして泉に会いに来たとか?」  「えぇ、かなり遅い約束の履行になってしまいましたが………」  「約束?」  「あっいや、気にしないでください」  「? まぁ、いいわ。入って入って」  「お邪魔します」  そう言って入った家の中は少しだけ変わっていた。  「じゃ、ごゆっくり~」  部屋まで案内してくれたおばさんは、気をきかせてくれてどこかに行ってくれた。  「はぁ、久しぶりだな」  そして、振り向いた僕の目の前には一つの仏壇があった。  仏壇には、写真に写るにっこり笑ったいーちゃんがいた。
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