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インターホンを押しすと、出てきたのはやはりいーちゃんのお母さんだった。
「こんにちは。おばさん」
「あらぁ、和くん! 大きくなったわねぇ!」
久しぶりに会うおばさんは、少しだけやつれていた。
「えぇ、まぁ。おばさんも元気そうで何よりです」
「あっ、もしかして泉に会いに来たとか?」
「えぇ、かなり遅い約束の履行になってしまいましたが………」
「約束?」
「あっいや、気にしないでください」
「? まぁ、いいわ。入って入って」
「お邪魔します」
そう言って入った家の中は少しだけ変わっていた。
「じゃ、ごゆっくり~」
部屋まで案内してくれたおばさんは、気をきかせてくれてどこかに行ってくれた。
「はぁ、久しぶりだな」
そして、振り向いた僕の目の前には一つの仏壇があった。
仏壇には、写真に写るにっこり笑ったいーちゃんがいた。
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