顔合わせ⑭

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○帰宅道 二人は此方に来てから有ったこと。見たもの等話ながら帰り始めていた。 と、突然煌乙が立ち止まり… 煌「…あの子は…どこにいるんだろ…」 寂しげな、悲しげな言葉が零れる。 柚「…っ。キミは友達、それか、親しい人をを探してるの?」 おずおずと、だが、強く踏み込んだ事を聞く柚華。 煌「うん。でも、見つからないかも知れない…」 今迄の口調とうって代わり、ぽつりぽつりと呟く。 そんな哀しげな様子の煌乙に柚華は近付き… その頬を思いきりつねった。 煌「!?いひゃいいひゃい!あいをふるんでふか!!(痛い痛い!何をするんですか!)」 まさかの行動である。 煌乙が驚くのも無理はない。 しかし柚華は、 柚「もう、そんな顔しないし、そんな事言わない!キミが悲観してちゃ、探してる子は見つからないよ?キミが希望を持たなくてどうするのさ!」 叱咤する。 煌「そんな事言っても!!一人じゃ…何も!!」 叫ぶ煌乙。 それを遮り、 柚「それは、キミだけの場合の話!ボクも手伝う!キミは一人で抱え込まない!」 言う。 煌「な、何で…」 口元を震わせ、真意を問う煌乙に、 柚「もう、ボクらは友達だから。その理由じゃ、駄目?」 と、伝える柚華。 煌「っあ…あ、ありがとう!!なら、僕からもお願いするのです!!僕と、友達になってください!!」 力強く、柚華の目をしっかりと見据え叫ぶ煌乙。 柚「勿論!これからよろしく!!アキトくん!!」
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