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僕はちょっとだけイライラしながら早歩きした。バタンッ!?
健:『恭華サン!』
そして思い切り叫んだ。ここにいつも恭華がいるから迷わずここに来た。恭華はここのバルコニーがお気に入りらしく、仕事以外の時はだいたいここにいる。
健:『無視しないでよ!恭華サン!!』
返事がないのにカチンときてさっきより大きく叫んだ。
キィ…
という音とともに長く綺麗な髪を揺らめかせ健二の前に来た。恭華は誰をも引きつける美しさであった。
キリッとした蒼い瞳に抜けるような白い肌。
みんなが憧れるものを持ってる少女だった。
恭華はめんどくさそうな顔をして健二の近くの柱に寄りかかった。
恭:『なに?』
面倒くさそうに言った。
健:『なに?じゃないよ!恭華サン!もし異端者が出たらどうすんの?』
恭:『殺すだけでしょう?それ以外にどうするのよ?』
キッと健二を睨んだ。
健:『そんな簡単に殺す。って言わなくても…。』
恭:『あなたは甘すぎるわ。異端狩りをする戦士に向いてない。』
健:『…』
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