人魚姫の涙

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恭:『…そういえばあなたにこの事話していたわね…。』 健:『…うん…。』 恭子:『そんな事より。あなた?あなたは怖くないの?こんなメールが送られてきたのに。』 健:『え!うん。まぁ…』 予想外の会話。恭子サンはこの事を忘れていないハズなのに…。どうしてこんなに普通でいられるのだろうか。 それにこのメールは僕にとっては怖い。 今度は誰が死ぬのだろうか。そういう思いでいっぱいになるから。 恭子:『ねぇ…恭華、今日はあまりしゃべってくれないのね?』 恭:『…べつに。』 恭子:『つれないわねぇ…。』 恭:『…。用が終わったなら早く消えてよ。』 恭子:『あらら…悲しいわねぇ。まぁいいわ。今日は引いてあげる。』 愛おしそうにして恭子は一旦退散した。 恭:『姉さんの事は理解できないわ。』 少し怒ってるみたいだった。 健:『恭華さ…』 バサッ。 僕が恭華サンを呼びかけたその時、一冊の絵本が落ちた。 涼:健:『?』 恭華サンはちらりと絵本を見てから視線を僕に戻した。 涼子はかがんで絵本を拾おうとした。
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