17人が本棚に入れています
本棚に追加
ユリ:『こっちよ!!』
その後僕達はこのユリサンの家に泊まっていく事になった。最初はホテルを予約するつもりだったのだが。
ユリ:『ほら、ここが私ん家だよ!』
ユリサンがニコニコ笑いながら指差した。
健:『え…。』
僕は拍子抜けした。家中が真っ白い泡で覆われていた。
泡は淀み、渦巻きながら繁殖していってる。
恭:『…』
恭華サンは無言でその家を見つめた。
でも普通に生活していたらこんなに泡塗れにならない筈なのに。
ユリ:『??どうしたの?』
健:『え!?だって君ん家泡塗れだよ?驚かないワケないよ。』
ユリ:『え?なに言ってんの?普通でしょう。』
この言葉でハッと僕は思い出した。人魚姫の物語の中にも泡が出てくる。しかも人魚姫にとっては当たり前の物という設定で。
最初のコメントを投稿しよう!