人魚姫の夢

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ユリ:『こっちよ!!』 その後僕達はこのユリサンの家に泊まっていく事になった。最初はホテルを予約するつもりだったのだが。 ユリ:『ほら、ここが私ん家だよ!』 ユリサンがニコニコ笑いながら指差した。 健:『え…。』 僕は拍子抜けした。家中が真っ白い泡で覆われていた。 泡は淀み、渦巻きながら繁殖していってる。 恭:『…』 恭華サンは無言でその家を見つめた。 でも普通に生活していたらこんなに泡塗れにならない筈なのに。 ユリ:『??どうしたの?』 健:『え!?だって君ん家泡塗れだよ?驚かないワケないよ。』 ユリ:『え?なに言ってんの?普通でしょう。』 この言葉でハッと僕は思い出した。人魚姫の物語の中にも泡が出てくる。しかも人魚姫にとっては当たり前の物という設定で。
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