人魚姫の夢

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そのまま5年が過ぎた。僕はあの時の事が忘れられずにいた。 そのまま佐奈の住んでたアパートの前に行くと、 『して…。して…。なの?な…で?』 若い女の人がブツブツ呟き三階の階段を下りていた。 健:『こ…こんにちは…。』 女:『…こんにちは。』 女はにやりと笑い。そのまま三階から飛び降りた。 健:『っつ!?』 目の前に女の人が落ちてきたのだ。 健:『じ…自殺?』 近づこうと思ったその時 恭:『まちなさい。』 健:『!?』 後ろから低い声が聞こえた。 恭:『これ、あなたがやったの?』 健:『え…えぇ!?違うよ!!いきなり飛び降りたんだよ!!』 恭:『そう…。』 健:『本当は君が…』 恭:『静かにして。』 健:『え?……ウソ。』 僕は驚きを隠せなかった。
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