人魚姫の夢

16/16
前へ
/49ページ
次へ
女の体が一歩、二歩よろめいた。と思ったら ゴゥゴォォゥ 女の体は勢いよく燃え始めた。 女:『ああアアアあアアアア』 女は叫び、炎にあぶられ消えていった。 健:『あ…あ』 恭:『あなたにはやらないわ…』 健:『僕と同じだ…。』 恭:『は?』 健:『僕と同じ、ひ…人を…殺せる力だ…。』 恭:『あなた!?』 健:『あと…救急車も。』 恭:『すぐ手配するわ。目の医者ならいい所知ってるわ。』 健:『違うよ!君の腕。』 恭:『え?』 恭華サンの腕からは血がポタポタしたたっていた。 恭:『気にしないで。』 健:『でも…。』 恭:『そんな事より!あなたも持っているの?』 健:『わからない。』 恭:『…。人を殺せる力があるならそうよ』 健:『う…?』 恭:『あなたがそうだったなんて…。』 これが僕の過去と恭華サンとの出会いだった。
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加