126人が本棚に入れています
本棚に追加
父親の討伐は一週間ほどである。
レイピアで型を作る。
いまいちだな。
レイピア、対人には有効かも知れないけど、対魔物はどうなのかな?
ちょっと微妙かな?
と考え事をしている時に。
「ちょっといい。」
振り向くと
同じ位の男の子。
赤い短髪が炎のように上に向いている。
肌は褐色で目は茶色。
「俺の名は、カイ・イムライト。魔法の練習したいんだ、一緒にやらないか。」
「ここは俺の土地でもないから構わないよ。俺は剣だがそれでよければ。」
…セオリー通りですね。一目で、火の貴族てわかるし、カイという名前も弄られキャラなんでしょうね。…
…しかも、領主様のご子息様ですね…
「構わないよ。」
と言うとすぐに。
隣で『ファイヤー』ていう声と同時に空中に炎が現れた。
しかし、ものの2、3秒で消えてしまう。
現時点で、一万に一人の魔法使いだな。
「カイ、すごいじゃないか。」
「あ、俺はアイン・シュタインていうんだ。」
「あ、ごめん。名前聞いてなかったね。シュタインて石屋?」
「そうだけど。なんで知ってんの?」
「魔石を持って、家に良く来ているから。」
どうもお世話になっている魔法使いですね。
「いつもお世話になっています。」
「いやこちらこそ。」
最後はとても五歳児同士の会話とは思えないが、アインの初めての友達であった。
最初のコメントを投稿しよう!