プロローグ

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夕焼けの中を帰る。 卒業式も近い。 最近、日が長くなったと感じながら。 … 家に帰っても一人だが、今日は新酒があるから、帰って飲もう。つまみは何にしようかな? … 教師は50前である。結婚はしていない。特にしたいとも思わなかったようだ。 彼女はいたこともあったが今は自然消滅。 独身貴族? 謳歌している。 いつもの道である。 いつもの風景。 ちょっと違うのは解体中のビル。 … いつ見ても危なかしいな。内側から引っ張らなくても大丈夫なのか?力学的にはアウトだな … と思いつつ工事現場を通り過ぎる。 勿論上を向いて歩こう状態である。
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